岩村城跡と城下町さんぽ|日本三大山城と「女城主」の酒蔵、甘酒アイス
日本には、まるで映画のセットをそのまま残したような町があります。岐阜県恵那市の岩村もそのひとつ。木造の商家が並ぶ長い通り、その上の山にそびえる城跡、そしてこのあたりの人なら誰もが一家言もっている酒蔵。恵那駅から車で15分ほどの、このエリアでも特におすすめの日帰り先です。

山の上の城
まずは山の上から。岩村城跡は標高約717メートルにあり、日本でも有数の高所に築かれた城です。日本三大山城のひとつにも数えられています。始まりは12世紀後半にさかのぼり、長い歴史の中で戦国時代の名だたる武将たちの手を渡ってきました。天守は残っていませんが、石垣や門の跡、井戸、神社が深い森の中に今も残っています。

岩村城には有名な物語もあります。16世紀、この城は一時期ひとりの女性によって治められていました。「女城主」と呼ばれたその女性の名は、今も町のあちこちで目にします。一度気づくと、どこを見ても「女城主」が見つかるはずです。
登り方は2通り:
- **山頂近くに駐車する。**頂上の近くに小さな駐車場があり、ほとんど苦労せずに城跡を歩けます。ただし道は狭くて急なので、そういう道の運転が苦手な人は慎重に。軽自動車でも問題なく上っていけます。
- **城下町から歩いて登る。**昔からの登城路で、しっかりした山歩きになります。夏は汗だくになるので、水を持って、荷物は軽く、ゆっくり登りましょう。

両方楽しみたいなら、山頂近くに車を停めて、城跡を歩きながら城下町まで下りるのがおすすめ。ただし、帰りにまた登り直す覚悟は必要です。
写真を撮るなら、主役は森です。苔、古い石垣、木漏れ日。晴れた日には、頂上からまわりの山々を見渡す眺めも見事です。


城下町の通り
山のふもとには城下町の通りがあり、両側に古い商家やお店が並んでいます。静かな町並みで、気づけば1時間歩いていた、ということもよくあります。和菓子屋さんも多いので、いくつか立ち寄ってみてください。


車で行く場合は、旧市街のはずれにある公共駐車場に停めて歩くのがいちばん楽です。案内看板に従うか、Googleマップに任せましょう。
日本酒と甘酒アイス
いよいよお楽しみの時間です。本通り沿いには地元の酒蔵があり、「女城主」というお酒でこのあたりではよく知られています。岐阜の東濃地方でこの名前を出せば、誰もがうなずいて、おすすめの飲み方を教えてくれるはずです。

試飲ができ、柚子のお酒も含めていろいろな種類を味わえます。入口には小さな売店とカウンターがあり、建物の奥へ続く通路を進むと、酒蔵の歴史を伝える古い道具や写真が展示されています。こぢんまりした蔵なので、職人さんが作業している様子を間近で見られるのも魅力です。
お酒を飲まない人は甘酒をどうぞ。米を発酵させた甘い飲み物で、アルコールはほとんど、または全く含まれていません。甘酒アイスもあり、意外な組み合わせに思えますが、味はとびきりおいしいバニラアイスのよう。店先の大きなソフトクリームが目印です。
試飲の内容は変わることがあります。運転する人はもちろん試飲は控えましょう。出かける前に酒蔵の営業時間を確認してください。
アクセス
- **車:**恵那から約15分。旧市街の近くは、日本の多くの観光地に比べて駐車しやすいです。
- **電車:**明知鉄道で恵那駅から岩村駅へ。旧市街は駅から歩いてすぐです。景色のいいローカル線なので、乗ること自体も楽しめます。
行く価値はある?
岐阜のこのエリアで1か所だけ寄るなら、岩村がおすすめです。歴史、ほどよい山歩き、おいしいおやつ、そして人混みはほとんどなし。京都の観光地の混雑とは無縁のまま、昔の日本の雰囲気を味わえます。
ほかのおすすめは岐阜県ガイドで。NipponNaviの地図で岩村を探してみてください。


