奈良を1日で|鹿と東大寺、若草山からの眺め
奈良は8世紀に都が置かれた町で、その時代に建てられたものの多くが、いまも駅から歩いて行ける場所に残っています。主な見どころは町の東側に広がるひとつながりの公園にまとまっているので、約1,600頭の野生の鹿と一緒に、1日で奈良のハイライトを歩いてめぐれます。

ルートの全体像
- 興福寺: 近鉄奈良駅のすぐそば
- 奈良公園: ずっと鹿と一緒
- 東大寺: 大仏
- 若草山: 町を見渡す眺め(冬は閉山)
奈良公園にいちばん近いのは近鉄奈良駅です。JR奈良駅からは徒歩で15分ほど余分にかかるので、バスを使うのも手です。
興福寺
興福寺は、権勢をふるった藤原氏の氏寺で、最盛期には100を超える堂宇が並んでいました。中金堂は2018年に創建当時の姿で再建され、朱色の柱と金色の飾りが砂利の境内に映えます。

有名な五重塔は2031年ごろまでの大規模修理中で、全体が覆われているため外観は見られません。国宝館は開館しており、日本でもっとも愛される仏像のひとつ、三つの顔をもつ阿修羅像に会えます。
奈良公園の鹿
鹿は何百年も前から奈良の寺社のまわりで暮らしてきました。言い伝えでは春日大社の神の使いとされ、いまは国の天然記念物として保護されています。公園や境内、ときには歩道まで、自由に歩きまわっています。


鹿せんべいのあげ方
- あげていいのは鹿せんべいだけ。 公園のあちこちの売店で売られている専用のせんべいです。パンや果物、お菓子は鹿の体に悪いのでやめましょう。
- せんべいを見せると、おじぎをする鹿もいます。 芸ではなく、学習した「おねだり」なので、じらさずにあげましょう。
- なくなったら、両手を広げて見せましょう。 鹿は意外とよく分かってくれます。
- 紙類は手の届かないところへ。 地図やチケット、ビニール袋も平気で食べてしまいます。
安全のために
鹿は野生動物です。せんべいを持っている人には、鼻で押したり、かじったり、追いかけたりします。秋(おおむね9月から11月)はオスの発情期で気が荒くなるので、少し距離をとり、小さな子どもから目を離さないようにしましょう。


東大寺と大仏
東大寺の大仏殿は世界最大級の木造建築で、火災と再建を経る前はさらに大きな建物でした。現在の大仏殿は1709年の再建で、横幅は創建時の約3分の2です。

中には高さ約15メートルの銅造の大仏が座っています。752年に開眼供養が行われました。大仏の後ろには、根元に穴のあいた柱があります。穴の大きさは大仏の鼻の穴と同じといわれ、くぐり抜けると無病息災のご利益があるとされています。子どもたちの行列ができていることも。

入口の南大門には、高さ8メートルを超える迫力ある金剛力士像が立っています。拝観時間は季節によって変わり、夕方には閉まるので、午後の早い時間までに着くようにしましょう。空いている時間に見たいなら、開門直後がおすすめです。
若草山
公園の奥にある若草山は、30分ほどで登れる芝生の山です。山頂からは奈良盆地が一望でき、町の寺々や大阪方面の山並みまで見渡せます。山の上にも鹿がいます。


開山期間は3月中旬から12月中旬までで、冬は閉山します。1月下旬の「若草山焼き」では、山の斜面全体が夜空を背景に燃え上がります。

時間があれば
- 春日大社: 森の入り口に建つ朱色の神社。数千基の石灯籠と釣灯籠で知られています。
- ならまち: 駅の南に広がる昔ながらの町並み。小さなカフェやお店が点在しています。
- 法隆寺: 世界最古級の木造建築が残るお寺。電車で少しの距離です。
時間帯のコツ
- 朝のうちに着きましょう。大仏殿は昼前には団体客でいっぱいになります。
- 桜と紅葉の季節の週末がいちばん混み合います。
- 1泊すると、日帰り客が帰ったあとの夕方の公園を楽しめます。
紹介したスポットはすべて、奈良県ガイドとNipponNaviの地図で確認できます。


