清水寺の歩き方|清水の舞台と三重塔、混雑を避けて子安塔からの絶景へ
清水寺は京都でも屈指の人気スポットです。木々の海に張り出した巨大な木造の舞台と、その向こうに広がる京都の街並み。多くの人は坂を上って舞台を見て、そのまま下りていきます。でも、あと30分あれば、谷の反対側まで回り込んで、清水寺がいちばん美しく見える景色に出会えます。しかも人混みのほとんどから離れられます。

清水寺の歴史
寺伝によると、清水寺の歴史は778年、ひとりの僧が夢のお告げに導かれてこの山の音羽の滝にたどり着いたことに始まります。「清水」という名前は、この湧き水に由来します。現在の本堂は1633年に再建されたもので、国宝に指定されています。清水寺は世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産でもあります。
仁王門と三重塔
門前のにぎやかな坂道を上りきると、鮮やかな朱色の仁王門が現れます。その先に西門と三重塔があります。三重塔は高さ約31メートルで、三重塔としては国内最大級。京都の街のあちこちから見つけることができます。


三重塔の真下に立って、上を見上げてみてください。幾重にも重なる軒と彩色された組物は境内でも指折りの見どころですが、立ち止まって見る人はあまりいません。

本堂と清水の舞台
本堂は「懸造(かけづくり)」と呼ばれる工法で、崖の上にせり出すように建てられています。舞台の高さは斜面から約13メートル。釘を使わずに組まれた巨大な柱と貫が、格子状に舞台を支えています。「清水の舞台から飛び降りる」という言葉は、思い切って大きな決断をすることのたとえとして知られています。

檜皮葺の屋根は2017年から2020年にかけて全面的に葺き替えられ、本堂は今、ここ数十年でいちばん美しい姿を見せています。ただし、舞台の上はほぼ一日中混雑すると思っておきましょう。
奥の院と音羽の滝
本堂を過ぎると、小さな舞台をもつ奥の院に着きます。木々越しに本堂の舞台を振り返る、おなじみの構図の写真はここから撮られています。奥の院から石段を下りると音羽の滝。三筋の水が池に落ちていて、参拝者は柄の長いひしゃくで水を受けて飲みます。たいてい行列ができています。
子安塔への道
多くの人が見逃すのがここです。奥の院のあたりから、谷のふちに沿って南へ続く道を進むと、子安塔があります。塔頭・泰産寺の朱色の小さな三重塔で、安産の仏さまとして信仰される子安観音をおまつりしています。

ここへ来るいちばんの理由は、振り返ったときの景色です。道の途中からは、谷の向こうに本堂と三重塔が並び、その奥に街と山々が広がります。舞台の上に立っていては見られない、清水寺の全景です。


寺を囲む森の斜面は、本堂周辺よりずっと静かです。暑い日には木陰がありがたく感じられます。


参拝のポイント
- **拝観時間:**朝6時から、通常は18時まで。7〜8月は少し遅くまで、春・夏・秋の夜間特別拝観の期間はかなり遅くまで開いています。出かける前に公式サイトで確認してください。
- **拝観料:**本堂エリアは拝観料が必要です。参道や門、三重塔のあたりは拝観料なしで見られます。
- **おすすめの時間帯:**できれば開門と同時に。午前中の半ばには団体客で舞台も門前の坂道も混み合います。次におすすめなのは夕方です。
- **季節:**4月上旬の桜と、11月中旬〜下旬の紅葉がハイシーズンで、そのぶん最も混雑します。夏は深い緑と大きな入道雲が見られます。
- **アクセス:**京都駅から市バスで「五条坂」または「清水道」下車、坂道を10〜15分ほど上ります。急な坂もあるので、歩きやすい靴で行きましょう。
八坂の塔まで歩く
清水寺からは、三年坂・二年坂を下って八坂の塔まで歩けます。京都でもとくに写真に撮られることの多い街並みです。このルートは東山散策の記事で紹介しています。

清水寺や東山のスポットは、京都府ガイドとNipponNaviの地図で確認できます。


